花粉症薬の副作用が気になって夜も眠れない

花粉症の薬の副作用がとにかく気になる私が調べた結果を届け

花粉症薬の副作用(デメリット)が気になり過ぎるので、小難しい文献とかまで読んで調べた結果まとめ

 

参考にしたサイト

 

花粉症治療の話①『眠くなる薬』の注意点(抗ヒスタミン薬)

2017.4.9 カテゴリー: 花粉症

ヒスタミン薬の話 

花粉症をはじめアレルギー性疾患に広く用いられる内服薬である抗ヒスタミン薬についての話をします。

 現在、薬局で売られている市販薬でも医療機関が処方する薬剤に於いても最も使われているのが抗ヒスタミン剤の内服薬です。抗ヒスタミン薬とは、アレルギー症状を引き起こす化学伝達物質であるヒスタミンの働きを受容体への結合を阻害するという形で抑制し、アレルギー症状を抑制する薬です。抗ヒスタミン剤は1940年代に開発され、その確実な効果と即効性により幅広く使用されてきました。しかし欠点もあります。『眠く』なる事です。

ヒスタミンと抗ヒスタミン薬の働き

 アレルギーという観点では厄介者扱いのヒスタミンですが、脳の中ではヒスタミンは脳を活性化するという重要な役割を担っています。アレルギーに対して内服した抗ヒスタミン剤ですが、血流に乗って脳内に薬剤が移動すると脳のヒスタミン作用を阻害してしまいます。これにより脳の働きが抑制される事が、『花粉症の薬で眠くなる』という副作用の正体です。ここで“眠くなる”という表現を使いましたが、厳密には“眠くなる”は適切な表現ではありません。正確には“脳の判断や思考などの能率が低下する”と表現すべきと考えます。

 脳のヒスタミン作用の阻害はアルコールを飲んだ時を想像して頂けると判りやすいと思います。アルコールを飲むと精密作業や自動車の運転などに支障をきたしますが、それは必ずしも眠くなるからとは限りません。むしろ注意しなくてはいけないのは脳の効率低下の自覚がないままに作業を行う事、特に自動車の運転を行う事と考えます。これらの脳の効率低下の事を『インペアードパフォーマンス』と言います。

 市販の花粉症の治療薬に含まれているものはほとんどが第一世代の抗ヒスタミン薬です。第一世代の抗ヒスタミン薬は即効性に優れているなどの利点がありますが、脳内への薬剤以降率が高く、インペアードパフォーマンスが大きい事が知られています。パフォーマンス低下の度合いはアルコールに換算するとビール1000mlとも言われており、注意が必要です。市販の『眠くならない花粉症の薬』は第一世代抗ヒスタミン薬にコーヒー数杯分のカフェインを混ぜているものが主流です。カフェインの効果で眠気はおさまるかもしれませんが、パフォーマンスの低下は改善されません。アルコールを飲んだ人が直後にエスプレッソを数杯立て続けに飲んで眠気を覚ましたとしても、自動車を運転する事には危険を伴うのと同じ事です。

 集中力を要する仕事をしている人、学業に支障をきたしたくない人、自動車の運転などを行う人は医療機関を受診して第二世代の抗ヒスタミン薬の中からパフォーマンス低下の少ない薬を処方してもらう事をお勧めしています。特に自動車を運転する方は、薬の添付文書上で内服下の自動車運転制限のない『アレグラ』、『クラリチン』の使用とする事が望まれます。
また添付文書上は『タリオン』、『エバステル』、『アレジオン』の3つの薬剤は『自動車の運転等危険を伴う機会の操作には注意させる事』と注意を払いながらの内服を認めています。それ以外の抗ヒスタミン薬はすべてこれら危険を伴う機械の操作に従事させない事となっています。このカテゴリーには『アレロック』、『ジルテック』、『セルテクト』、『ゼスラン』などが含まれます。ジルテックの成分の中で脳内に移行しにくい成分だけを取り出して作られた『ザイザル』は理論的にはパフォーマンスの低下が少ないのですが、現在のところは『ジルテック』と同様に運転などは避けるようにとされています。
個人的には『ザイザル』は『アレグラ』と同等の安全性が確保される可能性があると考えていますので、早く検証がなされてほしいものです。

※第一世代抗ヒスタミン薬はすべて危険を伴う機械の操作に従事させない事のカテゴリーに属します。市販の薬はすべてここに属しますし、医師の処方する薬でも『レスタミンコーワ』、『タベジール』、『ポララミン』、『アタラックスP』などは第一世代抗ヒスタミン薬です。

花粉症治療の話①『眠くなる薬』の注意点(抗ヒスタミン薬) | 代官山パークサイドクリニック

 

副作用で日常生活に支障が出てしまう方
薬の効果を最大限に活かし、効力の弱い薬でも効果を発揮させるようにする
花粉症で、鼻がつまって集中できない・・・。
でも、薬を飲むと頭がボーっとしてしまってなおさら集中できない・・・。
花粉症、特にスギ花粉のシーズンは、学生ではセンター入試や編入試験、採用試験等社会人では、決算期で大事な会議といった重大なイベントが多く、仕事や日常生活に支障が出てしまう事が多いですよね。
しかし、薬といっても、十分に効果を発揮するものは、比例して副作用(ボーっとする等)も強いものが多く、上手く使い分ける事ができません。副作用の少ない薬は、いまいち効果が出なくて非常に困ることもあります。
そこで・・・
―飲み薬の効果を引き上げることで、弱めの薬でも十分に効果を出す―
駒込北口クリニックでは、非ステロイド性の注射と、飲み薬の併用で、弱い薬でも十分な効果を得られる治療を選択します。症状が酷い時には、注射の頻度を週に2日程度にして、欠かさず薬を服用してもらいます。薬は、眠気が出づらいものや、漢方を用いて、なるべく体に支障が出ないようにコントロールします。
症状が改善してくれば、注射の頻度を減らして徐々に飲み薬だけにシフトする等、患者様の生活や環境を考慮した上で適切な治療を行います。

www.komagomekitaguchicl.net

 

<新しい花粉症の薬>

2017.03.05
今年もスギ花粉症の季節がやってきました。

昨年2月16日のひとりごとでも花粉症のことを書かせていただきましたが、その後新しい薬が二つ発売になりましたので、書かせていただきます。

花粉症の治療の中心は第二世代抗ヒスタミン薬と言われるお薬になります。近年薬局でも購入できる第二世代抗ヒスタミン薬が出てきました。(アレグラ、アレジオン、クラリチンがテレビコマーシャルで見られます)

昨年秋に新しい第二世代抗ヒスタミン薬が2つ日本で発売されました。

ひとつはデザレックス(デスロラタジン)というお薬です。これは、クラリチン(ロラタジン)というお薬から構造を変化させたお薬で、12歳以上で1日1回1錠内服するお薬です。クラリチン同様眠気の副作用は少ないと言われています。効果も高いと言われています。数値上はクラリチンよりも長く効く可能性がありますので、今まで1日1回飲んで翌日効果が減弱するなと感じていた方は試す価値があるかもしれません。デザレックスは日本では新発売ですが、ヨーロッパなどでは2001年から発売されていて、既に各国で流通していますので、すごく新しい薬というわけではありませんが、日本で使用できるようになり、選択肢が増えたと思います。

もう一つはビラノア(ビラスチン)というお薬です。ビラノアは海外で開発された新しいお薬で、2010年から欧米では処方されています。特徴は眠気の副作用が少なく、効果の発現が早いにもかかわらず、1日1回1錠の内服でいいという点です。ただし、空腹時に飲まないと効果が半減してしまうそうです。空腹時というのは、食後2時間以上開けて内服し、内服後1時間以上食事をとらないようにとのことで、いつ飲んだらいいのか中々難しいお薬です。

これら二つのお薬は新規発売されたお薬ですので、今年11月までは一度に2週間分しか処方できません。実際に処方が多くなるのは来シーズンの花粉症の時期なると思います。

昨年も書きましたが、どのお薬がいいのかということについては個人差が大きく、一番新しい薬が必ず効きますよとは言い切れません。いろいろな薬を試してみて、一番効果のある薬を探すことが必要です。当院ではその方に合った薬を見つける手助けをさせて頂きます。

<新しい花粉症の薬> - やまぐちクリニック(内科・呼吸器内科・アレルギー科)

 

花粉症とは


花粉症は、スギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ、ヨモギなどの植物の花粉が鼻や目の粘膜に触れることによって発作性のくしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみなどの一連のアレルギー症状を起こします。
原因物質としては、日本ではスギが多く、花粉症の約70%がスギ花粉症と言われています。
症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりのアレルギー性鼻炎と目のかゆみ、充血のアレルギー性結膜炎が生じます。
また症状がひどくなると、咳がでたり、のどや皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、からだや顔のほてり、イライラ感など、からだのあちこちに症状があらわれ、患者さまの中には、肉体的にも精神的にも意欲が低下して生活の質(QOL= Quality of Life)が大きく損なわれてしまうことがあります。

花粉症の治療

治療としては、抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬を主体とした内服薬と症状によっては点眼薬や点鼻薬を併用します。抗ヒスタミン薬は、副作用として眠くなることが多くありましたが、最近ではあまり眠くならない薬も出てきています。また、薬の服用は、症状が強くなる前に初期治療を始める方が、症状の悪化を抑制するとも言われています。
花粉症の時には耳鼻咽喉科にかかる方が多いと思いますが、当クリニックでも花粉症の診療が可能です。
毎年、花粉症の症状にお悩みの方、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状がございましたら、お気軽にご相談ください。

花粉時期の対策について

花粉が多く飛散している日には外出を避ける、ゴーグルやマスクで防ぐといった対処も重要です。 また、シーズン中は酒量を控えるなどの体調管理にも気を付けましょう。

花粉の飛散情報に注意する。
飛散が多いときはできるだけ外出を控える。
花粉が室内に入ってこないように、窓や戸はできるだけ閉める。
外出時には、マスクやメガネをする。
帰宅時は、衣服をよく払ってから家に入る。
部屋の掃除をこまめに行い、空気清浄機を活用する。
バランスの良い食事を心がけ、よく眠る。
タバコを控える。
初期療法について

花粉が飛びはじめる時期は毎年だいたい一定しているので、その季節に先がけて症状が出る前に抗アレルギー薬の内服薬を飲んだり、点眼薬や点鼻薬によって予防することで、症状がコントロールしやすくなります。
これを花粉症の初期療法といいます。通常は 花粉飛散開始日より2週間前から治療を始めるのが一般的です。心当たりのある方は、当院までお気軽にご相談ください。

吉川市 花粉症 はすみクリニック アレルギー

 

眠くならない花粉症の薬、医師は自分で何を処方しているか?
2014年03月12日カテゴリー
健康一般医師間の論争医療常識のウソ
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■花粉症の薬と眠気の関係

花粉症をお持ちの方は今まで薬を飲んで眠くなったことありますよね。「先生、この薬って眠くなるんだけど」と医師に伝えると「そうだね、効果がある抗ヒスタミン薬は眠気がくるんだよ」当たり前のことのように、春の花粉症の時期に医療機関での会話です。

でも、これウソです!都市伝説です。

ヒスタミン薬で眠気が副作用として強く現れたのは第一世代と呼ばれる古い薬です。市販の風邪薬に鼻水を抑える成分としてい入っている薬も第一世代のものがほとんどです。ここ数年は眠気がでにくい花粉症の薬が多く処方薬として使用されるようになりました。市販の風邪薬は安全性が十分に確認されているから、抗ヒスタミン薬が入っていても医師の処方箋が無くても購入可能です。新しい抗ヒスタミン薬は安全性が十分に確認されていないといった理由だけではなく、なぜ市販は不可で医師の処方箋が必要なのかという疑問は残ります。

患者さんに大人気の抗ヒスタミン剤の処方薬って海外ではドラッグストアで簡単に買えるんですけどね。今年は減感作療法が自宅で可能が新薬も承認されました。この新薬は花粉症を根本的に治しますが、時間が掛かるのが欠点です。現時点で使用される抗ヒスタミン剤の花粉症薬と眠気の関係について説明して行きます。

■医療関係者が花粉症の場合、どの薬を選ぶか?

このグラフなんだと思いますか?花粉症の医師が自分で飲んでいる薬です。

日本経済新聞
http://www.nikkei.com/

ある薬がだんとつに人気があります。このことを知ってか知らずか、患者さんがご指名する花粉症の薬として私たち医師にも有名です。ハクション大魔王をイメージキャラクターとして医療機関に売り込んだ商売上手な会社です(この抗アレルギー薬は1日2回飲まないといけないので、面倒くさがり屋の私はあまり好みません)。

このダントツの薬の副作用としての眠気発現率は8%くらいとされています。二番人気の薬は私も積極的に患者さんに処方しています。この薬の副作用としての眠気発現率は1%ですし、1日1回の服薬で済みますので、なぜ医師がこっちの薬を選ばないのか不思議です。

医師も実はあんまり抗ヒスタミン剤のこと、あまり知らないんじゃない(本当だったらかなり怖い)という疑問です。

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http://aramatheydidnt.livejournal.com/より

■眠気の副作用は花粉症薬の効果と関連はない

これは抗ヒスタミン剤を使用する皮膚科関連のデータ(特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構)ですが、鎮静性抗ヒスタミン薬(第一世代と一部の第二世代)と鎮静性抗ヒスタミン薬(第二世代と呼ばれる最近の薬)をかゆみを抑える効果と眠気の関連を調査したものがあります。鎮静性というのは過剰に活動している痒みに対する神経を押さえ込む働きがあり、非鎮静性というのはそのような働きをしない薬という意味です。皮膚科の痒みを抑える薬も花粉症の薬も共通して抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤として使用されています。この研究によれば抗ヒスタミン薬の眠気の強さと効果の強さは相関しないという結果が出ています(この研究も厳密な意味でダブルブラインドで行われていないので、後日ケチが付く可能性はあります)。

■医療関係者が効果のある花粉症薬は眠気が強い、という間違った噂を流していた

そうなると気になる都市伝説「効果のある薬ほど眠気が強い」はどこから出たのでしょうか?

.医師から聞いた・・・33.1%
.薬剤師から聞いた・・・24.3%
.看護師から聞いた・・・1.2% 

となっていました。つまり、半数近くの人が医療関係者からいらん間違った情報を得ていたことになります。日経新聞の調査による医師が自分に処方する花粉症薬をみても医療関係者が勉強不足であることが良ーくわかります。
だって、眠気の副作用を重視しているのに、なんで一番眠気がない薬を選ばないんだ?!

眠くならない花粉症の薬、医師は自分で何を処方しているか? | 五本木クリニック | 院長ブログ

 

花粉症薬の副作用